茶の湯には酒造りの仕込み水を使用し、お道具には宋時代の白磁の酒壺が水指として登場するなど、
酒蔵のロケーションを意識した茶席はとても趣向が凝らされていました。
1956年に創立された呉支部は、呉市や東広島市を拠点とし、
茶道を通じて、おもてなしの心や日本の伝統文化を継承しておられます。
60周年、誠におめでとうございます。
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【遠州流茶道とは】
江戸時代初期の大名茶人、小堀遠州を流祖とする日本を代表する大名茶道。
流祖以来430年の歴史を持ち、「わび・さび」の精神に、
美しさ、明るさ、豊かさを加えた美意識は「綺麗さび」と称されます。
【賀茂鶴酒造株式会社 茶室「蓬莱庵」】
和風庭園に、総ヒノキ造りの茶室や腰掛待合などを備え、
東京都文京区千駄木より移築した、故・児玉希望画伯の画室も隣接。
蓬莱庵の設計施工は京都迎賓館などを建設した数寄屋造りの京都の老舗、安井杢工務店。
庭園は、第16代佐野藤右衛門氏が手掛けたものです。
※賀茂鶴酒造「蓬莱庵」の一般公開はしてませんが、お茶会などでの利用の場合は相談も受け付けています。