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守り伝えていく
それが私の使命

総杜氏(八号蔵杜氏) 友安 浩司

1965年東広島市生まれ。1986年入社。16年の修業の末、2002年御薗醸造蔵の杜氏に就任。2009年には出品した5品評会のすべてで1位に当たる評価を受けた。2023年、沖永杜氏の急逝により八号蔵杜氏の襷を引き継いだ。
【全国新酒鑑評会 通算11回 金賞受賞】
(2024年現在)

アマからずカラからず
王道を受け継ぎつなぐ

「アマからず、カラからず、ピンとしていて、ウマくち、サエ」。この五拍子が揃った銘酒こそ、賀茂鶴歴代の杜氏がめざしてきた「甘辛の中庸」。さまざまな師匠のもとにつきながらその本質を学んできました。
教え方もさまざまでした。ひとりの師匠は「これ、どうしたらいいんかのう?」と弟子の私に問いかけてくる。私はそれに対して答えを必死で考え抜くわけです。また別の師匠は放任主義。「やってみいや」「責任は俺がとる」と。これはこれで責任の重さを感じるわけです。

さまざまな視点から
その本質を考え抜く

教え方や流儀は違えど共通するものは、きちんと丁寧に手をかけること。赤子と同じ。手をかければかけるほど、いいものに育ちます。これは間違いない。
そして求めるものは「甘辛の中庸」。さまざまな視点から、その本質を考え抜くことができました。

歴代の杜氏が必死で受け継いできた酒づくりの本質を伝えていきたい

いま最年長となり今度は私が後進を育てていく年になりました。ではどのように?と問われるならば、人づくりもお酒づくりと同じく中庸なのかもしれません。学んだふたりの師匠のミックス型。
歴代の杜氏が必死でつないできた酒づくりの本質をきちんと伝えていきたいですね。若手の杜氏である沖永も椋田も、いまそれぞれの道を突き詰めようとしています。ならば私は中道を守ろう。現在は賀茂鶴の製品を安定供給するための総杜氏として賀茂鶴王道の味を守り続けています。これまで通り、そしてこれまで以上に多くの人に賀茂鶴の魅力を知ってほしい。そのために私が王道をつないでいきます。

二号蔵 杜氏 椋田 茂 四号蔵 杜氏 中須賀 玄治
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