今日は賀茂鶴酒造株式会社ができて記念すべき95年目、創立記念日です。
賀茂鶴の歴史は江戸時代に始まり、当初は家業として醸造業をなりわいとしていましたが、明治6年(1873年)、木村和平が酒銘を「賀茂鶴」と名付けました。
大正6年(1917年)大蔵省主管日本醸造協会主催 第6回 全国酒類品評会において、全国最初の名誉賞受賞し、翌年の大正7年(1918年)、木村静彦が「賀茂鶴」の発展を祈望し、家業から脱皮すべく、法人組織に変更するとともに株式を公開して、「賀茂鶴酒造株式会社」を設立しました。
大正7年というと世界では第一次世界大戦が終戦し、スペイン風邪が流行った年です。
日本では米騒動がおきた年で、8月というとその真っ只中です。
会社を創立した木村静彦 翁は賀茂鶴発展の大功労者のみならず、広島酒発展に深くかかわり
産業功労者として大正11年(1922年)緑綬褒章を受章しました。実業家として偉大であっただけではなく、社会奉仕の念もあつく、紺綬褒章も受章しました。
昭和3年(1928年)西条町が当時の彫刻界の大家、建畠大夢先生に委嘱して銅像を建設しましたが、昭和18年(1943年)国のために供出し、代わりに石碑を建立しました。
現在は、昭和63年(1988年)圓鍔勝三先生に委嘱して同型同大で再建した銅像がJR西条駅北側にある御建神社の参道脇に鎮座しています。