令和5年10月20日(金)、国の文化審議会は文部科学大臣に対し、12件の史跡や名勝、天然記念物を新たに指定するよう答申を行いました。
この通りに決定された場合、弊社の1号蔵を含む西条酒蔵群が新たに国の史跡に指定されます。
創業150周年を迎えた弊社において、賀茂鶴酒造1号蔵は弊社創業の酒蔵で、1873年に建造された建物を含む複数の建物があり、2019年の改修を経て、現在は見学室直売所として営業しています。
国内外からの観光客をお迎えするほか、視聴覚スペースや広場を利用しての各種イベントなどを行っています。
歴史ある景観を守るため、これからも建物の保全・保護に努め、日本酒文化を後世に伝えてまいります。
新たに指定される史跡(東広島市)
種別:史跡
名称:西条酒蔵群
構成文化財:
白牡丹酒造延宝蔵(白牡丹酒造株式会社)
賀茂鶴酒造1号蔵(賀茂鶴酒造ほか)
旧広島県醸造試験場(賀茂泉酒造株式会社)
福美人酒造大黒蔵(福美人酒造株式会社)
※この度史跡に指定される「賀茂鶴酒造1号蔵」には、見学室直売所の南に隣接する主屋跡、釜場跡、小島屋土蔵(現・歴史ひろば)も含まれます。
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西条酒蔵群【東広島市】
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西条酒蔵群はJR西条駅南側の東西約800m、南北約300mの範囲に広がる酒造施設群です。
近世に酒造りが始まった西条では、良質の米や水に恵まれ、また動力精米機などの技術を用いて近代以降に発展しました。
また、明治時代の鉄道の敷設はお酒の流通面において大きな役割を果たしました。
限られた範囲に多くの酒蔵が軒を連ねる景観は全国でも珍しく、今でも酒造りが町の一部として根付いています。
(2023年10月20日)
【1号蔵(見学室直売所) 外観】
【蔵開き】
【お酒の成人式】
【園児たちによる稲刈り】