賀茂鶴一号蔵。150年前の明治6年(1873年)、木村和平翁によって賀茂鶴は産声をあげました。賀茂鶴はその後もこの一号蔵に支えられます。戦争直後、米不足で酒を造れないとき、社員が食べ繋ぐためにサイダーを製造したのもこの地でした。そして2019年10月から、酒造り資料の展示とお酒の直売所として新たな責務を担っているのも一号蔵です 。この地に立つと、賀茂鶴が皆様に育てられた歴史の重みをひしひしと肌で感じます。
賀茂鶴は、お客様に育てられました。
いま日本人の生活様式は大きく変わりつつあります。それでも日本酒は、時代に応じてその在り方を変えながら、会話や料理を彩るコミュニケーションツールとして、「ライフ(いのち、暮らし、人生)」に潤いをもたらす名脇役として、日本文化を支え続けます。
そして何よりも日本酒は広島の大切な文化のひとつです。真摯に地域貢献に努めながら、ご年配はもちろん、若い人たちそして子どもたちにも愛される酒蔵として、これからも歩き続けます。引き続きご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
賀茂鶴酒造株式会社
代表取締役社長 石井裕一郎