世界の傑出したレストラン1000を選ぶ「ラ・リスト」2020年版が発表され、グランドオープニングが2019年12月2日、パリ市内のフランス大統領官邸隣の迎賓館で催されました。このセレモニーに出席した一人が北岡三千男さん。創業以来、賀茂鶴を使い続ける広島市内の「日本料理 喜多丘」の店主です。
また、オバマ大統領(当時)がゴールド賀茂鶴を召し上がったことでも有名な東京・銀座の「すきやばし次郎」も選ばれました。
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目次
1.「ミシュランガイド」と「ラ・リスト」
2.「日本料理 喜多丘」(広島市)北岡三千男さんのご紹介
3.賀茂鶴とのつながり
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1. 「ミシュランガイド」と「ラ・リスト」
料理に関するランキングのうち世界規模のものは「ミシュランガイド」と「ラ・リスト」です。
「ミシュランガイド」は民間が運営しますが、「ラ・リスト」の事務局はフランス外務省で委員長はフランス大統領です。
「ミシュランガイド」は調査員が調査をし評価を行うのに対し、「ラ・リスト」はデータベースを構築して分析し、総合的に評価しています。
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2. 「日本料理 喜多丘」(広島市)北岡三千男さんのご紹介
広島に店を構えて45年目を迎える『日本料理 喜多丘』。
一歩足を踏み入れると、背筋がスッと伸びるような凛とした空間。
広島県呉市で300年以上の歴史がある網元旅館に生まれ育った北岡三千男さんは、東京や京都の老舗料亭で修行を重ねた後、故郷である広島に「喜多丘」を開きました。広島の食材の素晴らしさを伝えたいという思いで、2014年には首都圏で開催された『瀬戸内料理お披露目会』にも参加するなど、広島や瀬戸内の魅力を食材や料理の観点から発信し続けてきたことも、「ラ・リスト」の評価につながりました。
北岡さんの信条です。
「素材としっかり向き合い、その長所を感じること。あくまで主役は食材であり、料理人である自分の仕事は、その主役たちを引き立てること。」
日本料理の真髄ともいえる食材への理解が、深い味わいを生み出します。
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3.賀茂鶴とのつながり
賀茂鶴酒造㈱法人設立100周年で記念誌を編纂する際に、北岡さんが賀茂鶴との絆について語りました。「陰膳にしているカウンターの左端は石井前会長の席なんです。修業時代から育ててくださいました。」
日本の食文化を受け継いでいく覚悟。そして正統派の料理を守り抜く姿を見守ってもらいたいという思いで、前会長が亡くなったあともその席にはお客様を座らせません。
賀茂鶴グループのレストラン「佛蘭西屋」開店時には和食部門へのアドバイスを、賀茂鶴法人設立100周年を記念して広島で路面電車の「日本酒電車」を走らせた時には特製弁当を作ってくださいました。
「賀茂鶴」も、受け継いだ歴史と伝統を踏まえつつ、「不易流行」の精神で賀茂鶴らしいお米の旨味を大切にしたお酒をお届けすべく、日夜研鑽に努めてまいります。
▲賀茂鶴法人設立100周年記念 広島電鉄トランルージュ「日本酒電車」
▲賀茂鶴酒造㈱法人設立100周年記念誌より